TECHNICAL INFORMATION技術情報

　春になりだんだんと暖かい時期になってくると、暖房機を使用するのを停止するお客様が増えてくると思います。今回は暖房機のシーズン終了直後にできる簡易的なメンテナンスを解説します。

①    元電源を切る

制御盤内は、梅雨期や高温多湿期の湿気で水滴が付く場合があります。漏電や予期せぬ突然の運転による事故防止や節電のために元電源は切っておきましょう。

②    缶体の清掃

A重油を使用していると、燃料に含まれる灰分や硫黄等がカスとして溜まります。そのままにしておくと、梅雨期や高温多湿期に燃焼灰が水分を吸収し、本体や煙道を腐食させることがあります。シーズン終了直後に清掃を行うのが最適です。

③    オイルタンクの送油バルブを閉める　　

予期せぬ重油や灯油の流出事故を防ぐため、開放管がある場合はオイルタンクの送油バルブは閉めておきましょう。ただし、開放管が無い場合は配管内の圧力が上がってしまって破損する恐れがあるので、オイルタンクの送油バルブは閉めないでください。

④    ボイラー内の水は満水保管をする（温水暖房機の場合）

ボイラーの水を抜くことによって、内部が空気に触れると腐食の原因になる場合があります。ボイラー内の水は満水状態にして保管してください。

　今回は、暖房機のシーズン終了後にできるメンテナンスを紹介しました。こういったメンテナンスをすることによって、故障やトラブルを未然に防いで製品を長く使用することができます。なので、ぜひ今回解説しましたメンテナンスを実施してみてください！